高山20発宣言 掛布2軍監督エールに成長力で応える

[ 2016年12月14日 05:30 ]

ダッシュする高山俊
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 掛布指令に即応した。阪神・高山俊外野手(23)は13日、掛布2軍監督から「(打率を求めながらも本塁打を)20本打てるバッターになれると思う」と、来季の本塁打増を期待されたことを伝え聞き“大台”突破に意欲を見せた。 

 「シーズン終盤はホームランも長打も増えましたし、もう少しレベルアップしたいというのはあります。開幕からやれたら、もっと増えると思うし(数を)上げていかないといけないと思っています」

 普段は明確な目標があっても内に秘めるタイプの高山が、堂々と量産を目標に掲げたのは、今季の数字に納得していないからだろう。中でも気にかけていたのが8本塁打のうち6本が後半戦であったこと。武器である器用さと積極性があだとなったのか、シーズン序盤は厳しいコースに初球から手を出して凡打する打席が多く映った。

 それでも、尻上がりに数を増やしたのは対応力が優れている証しだ。「僕の打撃の良いところは積極的なところ。でも、それだけでは通用しなかった。場合によっては球種を絞ったり(狙い)球を張ったり、いろいろ考えて。対戦投手のデータなどもしっかり振り返りたいと思っています」。肌で感じた手応えと課題をともに来季に生かす。

 この日も鳴尾浜でウエートトレーニングや室内での打撃練習などで汗を流した。球団新人最多安打も新人王もすべては一流打者への通過点。高山は当然のように、さらなる高みを見据えている。(巻木 周平)

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2016年12月14日のニュース