広島ドラ1加藤 「大先輩」由伸監督に“慶応魂”見せる=打倒巨人!

[ 2016年12月14日 08:05 ]

緒方監督(左)と握手するドラフト1位の加藤
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 広島は13日、広島市内のホテルで新人6選手の入団発表を行った。ドラフト1位・加藤拓也投手(22=慶大)は、大学の先輩にあたる巨人・高橋監督に対し「ふがいないところを見せられない」と、由伸巨人打倒を宣言した。ドラフト3位の床田寛樹投手(21=中部学院大)は、大学時代のライバルである巨人の同1位・吉川尚輝内野手(21=中京学院大)打倒を誓った。

 慶応魂を刺激されると負けん気の強さを見せた。セ・リーグ王者として迎える来季。即戦力として期待されていることは当然、理解している。リーグ連覇へ倒さなければならない相手となるのが巨人。率いる高橋監督の名前を聞くと、加藤は敬意を表しながら、打倒を誓った。

 「(高橋監督は)大先輩なので。慶応としてふがいないところを見せられないです」

 巨人は来季のV奪回に向け大型補強を重ねDeNAからFA宣言した山口とソフトバンクから同宣言した森福を獲得。13年の楽天日本一に貢献したマギーも入団が決まった。日本ハムからFA宣言している陽岱鋼(ヨウダイカン)の加入も決定的な状況にある。

 「(出身が)東京なので子どものときから(巨人戦はテレビなどで)見ていましたけど、そこまで意識はしていません。相手がどこでも、やることは変わらないので」。巨人に対して特別な思いがあるわけではないが、高橋監督の前で活躍を見せることは、直接、打倒巨人につながる。

 気持ちを前面に出すタイプで「そういう部分も評価していただいていると思うので継続したい」と話す。大先輩に実力を見せつけようとする気持ちが、加藤の場合は力みではなく、強い力へと変化するはずだ。

 畝投手コーチは、ドラフト3位・床田とともに加藤の春季キャンプ1軍スタートを明言。救援の経験も豊富だが「まずは長いイニングを投げるイメージを持ってほしい。(開幕)ローテーション争いに加わってほしい」と先発投手としてシーズンを戦い抜く体づくりを要求した。緒方監督も「加藤と床田には何とか(開幕1軍)枠に食い込んでほしい」と期待する。「真っすぐで、力で押していくタイプ。マウンドで存在感を出していきたい」。最速153キロ右腕の姿が大きく見えた。(柳澤 元紀)

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2016年12月14日のニュース