【巨人秋季キャンプ】韋駄天・重信の存在感光る 二塁守備にも挑戦中

[ 2016年11月16日 10:40 ]

高橋監督(奥)が見つめる中二塁の守備位置でノックを受ける重信

 快足が光った。巨人が宮崎で行う秋季キャンプ。重信慎之介外野手(23)が、その魅力を存分に発揮した。

 「ケガをしないことを考えながら走りました。もう少しいけたかな、という感じです」

 第2クール2日目の11日、参加野手全員で30メートル走のタイムが2度計られた。脚力に加え、瞬発力も必要な短距離走。重信は前日、コンディション不良で練習を早退し、トレーナーと相談した上で1本だけ走った。タイムは4秒05で14人中トップ。体調が万全でない中、伊藤トレーニングコーチを「速かったですよ、ナンバーワン。4秒0台はなかなか出るものではない」と言わしめた。

 1年目で開幕1軍を果たした今季は25試合に出場。50メートルを5秒7で駆け抜ける韋駄天だ。この秋から選手としての幅を広げるために、二塁の守備に挑戦している。秋季キャンプでは連日、泥だらけになりながら井端内野守備走塁コーチからノックの雨を受けている。12日に行われた韓国・ハンファとの練習試合(宮崎サンマリン)では二塁を守ることはなかったが、外野の守備につき2犠飛を含む2安打3打点と存在感が光った。

 「サインプレーも外野との連携もあるので学ぶことは多い」と23歳。17日に行われるハンファとの練習試合で、初めて実戦で二塁の守備につくことが濃厚だ。(記者コラム・神田 佑)
 
 ◆重信 慎之介(しげのぶ・しんのすけ)1993年(平5)4月17日、千葉県生まれの23歳。早実では2年時に夏の甲子園に出場し3試合で12打数9安打10打点、打率・750を残した。早大では通算39盗塁。15年ドラフト2位で巨人に入団。173センチ、70キロ。右投左打。

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2016年11月16日のニュース