中日ドラ1明大・柳 王手弾!投げては7回零封 任せろ3連投

[ 2016年11月16日 05:30 ]

第47回明治神宮野球大会第5日・大学の部準決勝 ( 2016年11月15日    神宮 )

<明大・上武大>4回1死三塁、明大・柳が中越えに2ランを放つ

 明大は中日からドラフト1位指名された柳が、チームを2年ぶりの決勝進出に導いた。7回を投げて貫禄の5安打無失点、6奪三振。驚かせたのは打撃の方で、1―0の4回1死三塁から中越え2ランを放り込んだ。

 東京六大学リーグ戦では4年間でノーアーチ。「1本くらい打ちたいと思っていたのでよかった」と喜んだ。横浜時代は高校通算1本塁打だが、その一撃は3年時のセンバツ2回戦・聖光学院戦で放ったもの。大舞台で「1号」を放つのは、何か持っているのだろう。

 前日、ロッテ1位指名の桜美林大・佐々木千が環太平洋大戦で8回1失点、打っては大学初アーチと活躍。「凄いな」と奮い立った柳はこの日、球場入り前の打撃練習で1グループ目で打ち終えた後、2グループ目にも入ってバットを振った。善波達也監督は「(佐々木)千隼に刺激されましたかね。打ち気満々でしたから」と目を細めた。

 ネット裏で観戦した中日の中田宗男スカウト部長は「川上憲伸も飛ばす力があって警戒されたが、彼も当たったら本塁打を打つんじゃないかという期待感は抱かせる」と、明大でエース兼主将を務めた先輩の名を挙げて打撃も評価した。決勝の相手は桜美林大で、佐々木千の先発は確実。「明日も行くつもり。優勝して終わりたい」。初戦からの3試合連投でドラフト1位対決を制し、11年以来5年ぶりの頂点をつかむ。 (原田 真奈子)

 ▼明大・星(ヤクルト2位指名。2番手で2イニングを完全救援)負けられないので準備は早めにしていた。初戦は力んで(球が)浮いたが、今日はしっかり低めに決まった。

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