“京都のドカベン”楽天ドラ8石原に10キロ減量指令「やせろ」

[ 2016年11月16日 05:30 ]

愛敬スカウト(左)から減量指令を課された石原

 楽天にドラフト8位で指名された京都翔英の石原彪捕手(17)が15日に京都市内で入団交渉を行い、契約金1500万円、年俸500万円で合意した。背番号は70。

 ドラフト後の10月30日に同校野球部の浅井敬由監督が大動脈解離のため、56歳で急死。突然の訃報は「信じられなかった」という。「監督さんのおかげで甲子園に行って、プロにも行けた。1軍で活躍して天国から見てもらうのが恩返し」と亡き恩師のため、プロの舞台で飛躍することを誓った。

 高校通算42本塁打を誇る長距離砲は、ぽっちゃりした体型から「京都のドカベン」の愛称を持つ。しかし、高校野球が終わった後に約10キロ太ってしまい、現在は98キロ…。

 浅井監督から口酸っぱく言われていたのが「(球を遠くに)飛ばせ」と「やせろ」の二言。愛敬尚史担当スカウトからも10キロの減量指令が出されており、母・絹枝さん(47)が作る大好物のもやし炒めを我慢。多い時はどんぶり2杯をたいらげていた白米をお茶碗半分程度に減らし、夕食は野菜を多く食べるために鍋料理というダイエット生活を送っている。

 ドラフト1位で指名された横浜高の藤平とはU―15日本代表でバッテリーを組んだ間柄。ドラフト会議当日は指名直後に藤平から電話があり「(すぐに)出れるわけないやろと言いました。でも決まった瞬間に電話があってうれしかった」と顔をほころばせた。「プロでもバッテリーを組みたい。球を受けるのが楽しみ」と仙台での対面を心待ちにしていた。

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2016年11月16日のニュース