阪神・高山 初2戦連発!133安打は新人安打福留超えセ単独6位

[ 2016年9月23日 06:16 ]

<広・神>8回無死一塁、右越え2ランを放つ高山

セ・リーグ 阪神4―1広島

(9月22日 マツダ)
 あっー!! 100メートルのマツダスタジアム右翼フェンスは、おそらくギリギリで超えていたが、右翼・鈴木がグラブを差し出してつかみ取ろうとする。そして、確かにかすったのがわかったが、向こう側にこぼれ落ちてくれた。阪神・高山が、神ってる男を悔しがらせて今季8号2ランだ。

 「入ってくれてよかった」

 2―0の8回無死一塁。「引っ張ろうと思っていた」とジャクソンの高め直球をとらえて、角度をつけた打球が伸びていった。19日の巨人戦(甲子園)から、自身初の2試合連発。広島のセットアッパー右腕から6打席目で放った初安打でもあった。

 「ジャクソンからはずっと打てていなかった。速球にやられていて、少しバットを短く持って打席に立った。広島との最終戦でとらえられたのは良かった」

 初対戦だったジョンソンに初回こそ投ゴロだったが、4回1死無走者での2打席目には三塁線を破る二塁打。優勝チームの15勝エースも攻略した。「追い込まれてコンパクトにできたのが良かった」。8回に見せたフルスイング(本塁打)も高山の持ち味なら、フルカウントからの流し打ち(二塁打)の技も高山らしい一打だ。

 「長打という意識よりは、軸で回るという結果が(本塁打に)つながっている。初球を一発で仕留められるのが一番良いけど、追い込まれてからの打撃も良くなっている感じはある」

 2安打で通算133安打として、98年に坪井がマークした球団新人最多安打の135まで、あと2。また並んでいた99年の福留(中日)を引き離してセ・リーグ新人で単独6位に浮上した。「(福留を)超えたという意識はない。孝介さんに追いつけるように、1本ずつ積み重ねるしかない。次の試合でもやっていくだけです」。あと残りは5試合。安打記録は、プロに入っても高山から切り離せそうにない。 (久林 幸平)

 ≪球団5位タイ≫高山(神)が8回にジャクソンから2試合連続の8号2ラン。阪神新人選手の8本塁打は57年並木輝男に並ぶ5位タイ。

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