西武 来季監督に中日・辻コーチ浮上 黄金期支えたOBに再建託す

[ 2016年9月23日 06:00 ]

<巨・中>宮本氏(右)と話す中日・辻コーチ

 西武の次期監督として、球団OBで中日・辻発彦1軍作戦兼守備コーチ(57)が有力候補として浮上していることが22日、分かった。

 チームは3年連続Bクラスが確定。田辺監督は今季限りで辞任の意思を固めており、球団は水面下で後任の人選を進めてきた。球団OBでソフトバンク前監督の秋山幸二氏や、元ヤクルトの宮本慎也氏らを候補としてリストアップした中で、ゴールデングラブ賞を8度獲得するなど西武黄金期を支えた辻氏が浮上。現役引退後の指導経験も豊富な同氏について、鈴木葉留彦球団本部長は「候補の一人ではある。現役時代の守備は素晴らしかった」と認めた。

 チームの立て直しへ「守備の部分がBクラスの理由。打力はあるので守備力がミックスされれば勝てるチームになる」と話す鈴木本部長は「シーズン終了後、すぐに動きたい」と話した。この日、古巣指揮官の有力候補に挙がっていることに辻氏は「聞いていないので分からない。話があれば考えるけど。OBだからね。成績が悪いからこういう話は出てくるだろう」と話したが、西武、中日両球団の全日程終了後にも正式な交渉に入る。

 ◆辻 発彦(つじ・はつひこ)1958年(昭33)10月24日、佐賀県生まれの57歳。佐賀東から日本通運を経て、83年ドラフト2位で西武入団。96年からヤクルトでプレーし、99年に現役引退。通算成績は1562試合で打率・282、56本塁打、510打点、242盗塁。93年に首位打者。引退後はヤクルト、横浜、中日などでコーチを歴任した。1メートル82、80キロ。右投げ右打ち。

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