【杉本正の視点】ハム有原 決め球フォークに変え立ち直った

[ 2016年9月23日 09:00 ]

<ソ・日>力投する有原

パ・リーグ 日本ハム5―2ソフトバンク

(9月22日 ヤフオクD)
 日本ハム・有原は初回、相性の悪い中村晃に一発を浴びたが、直後に打線が逆転してスイッチが入った。

 立ち上がりはカットボール中心の配球だったが、2回以降は投球スタイルが変わった。4回無死二塁のピンチでは3者連続三振で切り抜けたが、決め球はいずれもフォーク。初回はほとんど使っていなかった球種で、見事に立ち直った。

 7月以降は7試合勝ち星に恵まれていなかったが、栗山監督の信頼は変わらなかったのだろう。大一番で勝利を挙げたことで苦しみから解放されるし、この先のCSを考えても大きな1勝だ。優勝マジックが初点灯したことで、チームは圧倒的に優位に立った。

 一方、ソフトバンク・武田は2回に浴びた西川の逆転打が悔やまれる。立ち上がりから左打者には内角に直球とスライダーという組み立て。中島が10球粘って四球を選んだ直後、初球の内角スライダーを狙い打ちされた。再び追う立場になったが、日本ハムとの直接対決がない分、残り8試合は全勝するつもりで戦う姿勢が求められる。(スポニチ本紙評論家)

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