マー君「全然、何も良くなかった」も昨季の勝ち星に並ぶ12勝

[ 2016年9月6日 06:29 ]

7回途中2失点で12勝目をマークした田中(AP)

ア・リーグ ヤンキース5―3ブルージェイズ

(9月5日 ニューヨーク)
 ヤンキース・田中将大投手が5日(日本時間6日)に本拠地でのブルージェイズ戦に先発し、自身5連勝となる今季12勝目(4敗)を挙げた。6回1/3を投げ、7安打2失点、3四球、4奪三振。防御率は3・11。打線の援護もあり、チームは5―3と逆転で2連勝を飾り、貯金を今季最多タイの6に戻した。

 田中は初回いきなり1失点し、その後も我慢のマウンドが続いた。先頭のトラビスに左翼線二塁打され、2番バティスタに左前適時打を許し、開始直後から連打を浴びて先制された。なお1死一、三塁のピンチを招いたが、ここは後続を2者連続一塁ゴロに打ち取り切り抜けた。

 2回以降も5回まで毎回安打を許した。2回は先頭のアップトンに右越え二塁打、3回は四球と安打で2死一、二塁と続けて得点圏に走者を背負った。ただ最後に踏ん張り、初回の最少失点で必死のゲームメーク。6回は2三振を含め、この日初めての3者凡退に抑えた。5―1とリードした7回1死一塁の場面で球数が105球となり降板。残した走者を救援投手が還されたため、結果的に田中には2失点(2自責点)が記録された。

 「今日は全然、何も良くなかった。味方の好守にも助けられたし、チームが勝ったことは一番いいですけど、自分にとっては全然喜べない登板ではありましたね」と田中。納得した表情は最後まで浮かべなかったが、これで8月2日のメッツ戦を最後に1カ月以上負けていない。メジャー1年目の14年のデビュー戦から記録した自己最長の6連勝には「あと1勝」と迫った。12勝目は早くも昨季の勝ち星に並び、14年の自己最多13勝にも「あと1勝」。次回は中4日で10日(日本時間11日午前5時5分開始)の本拠地でのレイズ戦先発が有力視されている。

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2016年9月6日のニュース