阪神ゴメス 自己ワーストタイ26戦アーチなし 脱帽している場合か!

[ 2016年7月2日 05:30 ]

<神・中>7回1死、ジョーダン(右)に中飛に打ち取られたゴメスは一声かけてからベンチへ戻る

セ・リーグ 阪神2―7中日

(7月1日 ナゴヤD)
 助っ人砲の働きの差が克明となってしまった。藤浪がビシエドに手痛い3ランを浴びた一方、悩める虎の主砲・ゴメスは3打数無安打に終わった。昨年8月から9月にかけて経験した自己ワーストの26試合連続本塁打なしに並び、持ち前の迫力は完全に影を潜めた。

 「(ジョーダンは)グッドピッチだった」

 試合後に残したのは、その一言だけ。同じドミニカ共和国出身の相手左腕に脱帽だった。初回2死一、二塁の第1打席こそ四球を選んだが、この日の仕事はそれだけ。4回1死の第2打席では外角のチェンジアップを引っかけて三ゴロ、7回1死の第3打席では高めのボール球に手を出して平凡な中飛。投手が祖父江に代わった9回先頭の第4打席も遊ゴロに倒れ、最後の反撃の糸口をつくることもできなかった。

 もちろん、打てなかったのはゴメスだけではない。先発3度目の対戦で3勝を献上したジョーダンに対して片岡打撃コーチは「初回から球速表示以上に飛ばしてきた。打ちにいくボールは間違っていなかったけど、それをとらえられなかった」と唇をかんだ。

 ただ、若手ならまだしも、そんな沈滞感を変える一発を期待されるのが助っ人砲だ。最後に本塁打を放った5月26日のヤクルト戦(神宮)から1カ月以上が過ぎた。5月までに42打点を稼ぎ、序盤戦はリーグトップを走った打点も6月は8止まり。梅雨の最中。自身だけでなく、打線全体に漂う重苦しさを吹き飛ばすアーチを早く見たい。 (山添 晴治)

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