戦力外経験の弟・貴規の思い「1日も早く復活してもらいたい」

[ 2016年1月8日 11:00 ]

仙台市内の実家に帰省したヤクルト・由規(中央)は3兄弟で記念撮影。左から兄・史規さん、弟・貴規
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 由規の弟・貴規(22)は2011~14年までヤクルトの育成選手だった。「まさか兄が(育成契約に)なると思っていなかったので正直ビックリした。1日も早く復活してもらいたいというのが弟としての気持ちです」

 自身は14年限りで戦力外。昨季はルートインBCリーグ・福島に所属し、11月にNPBの12球団合同トライアウトを受験したが、声は掛からなかった。福島で戦う2年目は「7月31日までにオファーがなかったら、今季限りで野球を辞めます」と、兄と同じく「背水」の覚悟で挑む決意だ。

 2人の弟を見守り続けているのが長男の史規さん。「球団は背番号11を残してくれた。戻る場所があるので、由規の尻に火が付いてくれれば」。オフの自主トレでは毎年、投球を受ける。「技術は口出しできないが、少しでもよくなるような“弟らしさ”をアドバイスできたら。フォームや体が変わっても由規という本質は変わらない」と優しい笑顔を向けた。

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