【球団別年俸ランク】やはり成績に比例 大幅増はヤクルト&ソフトB

[ 2016年1月8日 08:00 ]

 このオフのプロ野球の契約更改交渉は、昨年12月の1回目交渉でサインを保留して越年したソフトバンク・武田ら一部選手を除いて完了した。スポニチ紙面に掲載された「更改だより」から、推定年俸を球団別に合計し、ランキングした(1月6日現在)。

 (1)巨 32億0225万円(▼4億5005万円=12%)
 (2)ソ 32億0130万円(△5億6780万円=21%)
 (3)オ 25億3560万円(▼  6390万円= 2%)
 (4)日 21億5990万円(△2億7935万円=15%)
 (5)西 21億1820万円(△2億5720万円=14%)
 (6)ヤ 20億8990万円(△3億9150万円=23%)
 (7)神 19億7580万円(△1億2120万円= 6%)
 (8)広 18億8955万円(△2億9765万円=19%)
 (9)ロ 17億4420万円(△1億2440万円= 8%)
(10)楽 15億3230万円(▼  2430万円= 2%)
(11)中 15億2621万円(▼1億5590万円= 9%)
(12)D 13億2010万円(△1億 390万円= 9%)

 △▼は契約を更改した選手に関する昨季合計年俸からの増減(%はその比率)で、戦力外や引退などで退団した選手は増減に含まない。

 2年連続日本一のソフトバンクは、総年俸が当然のごとく大幅上昇した。「トリプルスリー」柳田が「3」倍増、1億8000万円アップの2億7000万円に。さらに驚かされたのは37歳シーズンを迎える五十嵐の交渉だった。2億円増は広島・黒田と並ぶこのオフ最大のアップ額で、しかも2年の複数年契約だ。

 このランキングでソフトバンクは2位となったが、1位の巨人が全選手の更改を終えているのに対し、「更改だより」未掲載のため反映されていない選手がいる。前出の武田。そして昨季年俸4億円の松坂と、4年総額16億円で残留した松田だ。大リーグから復帰した和田も3年総額12億円の大型契約を結んだ。

 日本プロ野球選手会が毎年発表する年俸調査でソフトバンクが総額1位になったのは、ダイエーから球団名が変わった05年以降で、10年の1度だけ。ただ、この数字は選手会に加入しない外国人選手は含まず、この年はイ・スンヨプやラミレスら高額年俸選手がいた巨人が球団の年俸総額では上だった。今年は名実ともにソフトバンクが「日本一」となることが確実。選手会の年俸調査でも、00年以降の最高値だった昨年の巨人の総額42億7350万円を上回りそうだ。

 契約更改選手の増減で、現段階でアップ率1位なのがヤクルト。選手会年俸調査で昨季は総額10位だったが、14年ぶり優勝で選手はふところが温かくなった。(和田 裕司)

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2016年1月8日のニュース