焼酎バー経営し12月末まで接客…元阪神ドラ1安達氏 死因は肝不全

[ 2016年1月8日 05:30 ]

阪神退団後は神戸・三宮で焼酎バーを経営していた安達氏

 元阪神投手の安達智次郎(あだち・ともじろう)氏が7日午前1時49分、肝不全のため、神戸市の病院で死去した。41歳だった。神戸市長田区出身。

 通夜は8日午後7時から、葬儀・告別式は9日午前10時から、いずれも神戸市長田区北町1―24、シティーホール高速長田=(電)078(579)4194=で。喪主は母・節子さん。

 神戸村野工高時代にエースとして1991年夏、92年春の甲子園大会に2季連続出場。同年、阪神からドラフト1位指名を受け入団した。98年外野手転向、99年投手に復帰し現役を引退した。プロ在籍7年間で1軍公式戦登板はなかった。

 2000年から3年間、打撃投手を務め退団。03年から神戸・三宮で焼酎バー「ロケットボール」を経営。小・中学生の硬式野球チーム、美蹴館ロケッツ(ヤングリーグ所属)の監督などを務めた。店名などは神戸村野工高時代の指導者の言葉「ロケットのようなボール投げろ」からとった。

 ドラフトでは目玉だった松井秀喜氏(星稜高、後に巨人、ヤンキースなど)との競合抽選に敗れた後の1位指名だった。1年目にウエスタンリーグ、近鉄戦で6者連続三振を奪うなど左腕からの速球に定評があった。94、96年には友好球団デトロイト・タイガース傘下に野球留学に派遣されるなど期待されていた。

 関係者によると、肝臓を患い、昨年は入退院を繰り返していた。12月末まで経営するバーに出て接客に務めていたが、年頭に容態が悪化した。

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