福留、今季2度目のドメドメ弾!お得意様DeNA戦14発中7発

[ 2015年7月5日 05:30 ]

<D・神>6回2死一・二塁、福留が中越えに14号3ランを放つ

セ・リーグ 阪神7-6DeNA

(7月4日 横浜)
 4連敗の暗雲も、前夜サヨナラ敗戦の余韻も、すべてを振り払った。1点差に迫られた直後の6回2死一、二塁。3ボール1ストライクからの5球目。2番手の小杉が投じた甘い速球を福留は逃さなかった。狙い打った。「1点差に迫られた直後だったので、いい所で一本打つことができて良かった。打者有利のカウントだったしね」。雨中を切り裂く大飛球はバックスクリーンを直撃の14号3ランとなった。

 初回は無死二塁の好機で空振り三振。屈辱の拙攻を即座に取り返した。4回先頭で迎えた第2打席は先発の山口から右翼席最前列へ追撃の13号ソロ。6月27日のDeNA戦(甲子園)以来、今季の2度目の1試合2発でDeNAには主導権を渡さなかった。

 「初回はチャンスで打てなかったので、この(4回の)打席は何とかしたいと思っていた。風に助けてもらったね」

 蓄積疲労を考慮されて1日のヤクルト戦(神宮)では5月16日の中日戦(ナゴヤドーム)以来のベンチ待機。打線のけん引役となっていた3番打者を欠いた一戦は2点差の惜敗となり、余計に存在感を示した。年齢を重ねながらも勝負強さは健在。コンディション調整が難しい梅雨時期でも出場試合での連続安打を12試合まで伸ばした。

 「(山本は)初先発だし、勝たせてあげたかった。しかし、緊張しすぎ。ソワソワしすぎ。それが人柄だけどね。高校野球じゃないんだから」

 日米で幾多の修羅場をかいくぐってきた38歳。初々しい後輩の姿を冗談交じりにちゃかしながらも打席に立てば強烈に援護し、初勝利へ背中を押した。4連敗も止め、首位の座も奪い返した。

 これで今季14本塁打のうち7本をDeNA戦で放った。15打点も稼ぐ好相性だ。打率、本塁打でチーム2冠。4打点を加えた42打点もゴメスに次ぐ。得意のDeNA戦はもう一戦続く。首位堅守へ、5日も福留に期待大だ。(山本 浩之)

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2015年7月5日のニュース