楽天・阿部 スクイズ失敗後の劇打に「自分がヒーローでいいの?」

[ 2015年7月5日 18:42 ]

<楽・日>サヨナラ打の阿部は初めてのお立ち台に上がる

パ・リーグ 楽天3―2日本ハム

(7月5日 コボスタ宮城)
 楽天が伏兵の一振りで8連敗の泥沼から脱出した。

 9回、この回からマウンドに上がった日本ハム4番手の鍵谷から1死満塁と好機。この場面で打席には前の回に代走で起用された阿部。その初球、バットを寝かせるもボールはキャッチャーミットの中へ収まり、飛び出していた三塁走者・サンチェスはタッチアウト。

 まさかのスクイズ空振り。6月14日以来となる本拠地・コボスタ宮城での勝利はまたも遠のき、ファンからはため息。しかし、3球目から阿部は140キロ後半のストレートを4球連続ファウルで粘りタイミングを計っていた。

 迎えた8球目、148キロのストレートを見事に中前へとはじき返し、身長1メートル80、体重73キロの背番号「00」はナインから揉みくちゃにされた。

 スクイズ失敗後に自身初のサヨナラ打。「自分がヒーローと言っていいのでしょうか」とおどける阿部。それでも「必死に食らいついた結果。僕が連敗を止めることができてよかった」と初めてのお立ち台でその表情を緩ませていた。

 阿部のスクイズ空振りをファームで2回見ていたという大久保監督は「やっぱりか」と苦笑い。しかし、久しぶりのチームの勝利に「正直、うれしい!最高の気分!」と喜びを爆発させていた。

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