阿部+亀井4三振11タコ…原監督、主軸に苦言「今こそ攻撃的に」

[ 2015年7月5日 10:45 ]

<中・巨>延長12回引き分けに終わり頭をかく原監督(左)

セ・リーグ 巨人3―3中日

(7月4日 ナゴヤD)
 負けなかったが勝ちきることもできない。今の打線を象徴するような試合だった。巨人では今季最長4時間37分の死闘は、今季初の延長12回引き分け。原監督はクリーンアップに奮起を促した。

 「打線が低調?もう皆さんが思っている通りでしょうね。今は我慢?もう、そうそう代えようのないところにある。なんとか中軸というかね、上がってほしいよね」

 4回無死満塁ではマイコラスの適時打による1点のみ。対照的にクリーンアップは4番の阿部と5番・亀井が2人合わせて11打数無安打、4三振を喫した。得点源になるはずが完全にブレーキ役だ。4併殺で12残塁の拙攻。今季何度も見てきた光景が、この日も繰り広げられた。

 首痛からの復帰後、39打数6安打、打率・154と精彩を欠いている阿部は「空回り?そんな感じですかね。とにかくあす頑張ります」と前を向いた。チーム打率・234、同得点243はいずれもリーグワースト。同防御率2・84はリーグトップと投手陣が奮闘する中、打線が足を引っ張っている。

 試合前時点で首位から5位まで0・5差に接近していた混セ。原監督は先週末の静岡遠征で主力を直接指導し、野手は移動だけの予定だった前日は練習してからの移動に変更するなど、混戦から抜け出すための手を打った。それでも打線は10試合連続のチーム1桁安打と振るわず最下位・中日と引き分けた。

 3番・坂本は2併殺も積極的な打撃で2安打1打点と気を吐いた。指揮官はそんな主将の姿を例に挙げ「今こそ攻撃的に。打席の結果を取る、もぎ取るというね」と訴えかけた。(川手 達矢)

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