ソフトB武田、チームトップタイ6勝!西武戦負けなし5勝0敗

[ 2015年6月24日 05:30 ]

<西・ソ>3回2死 秋山を見逃し三振に打ち取り雄叫びを上げる武田

パ・リーグ ソフトバンク3―2西武

(6月23日 県営大宮)
 ソフトバンクの武田翔太投手(22)が、6回2失点(自責1)でチームトップタイの6勝目。これで西武との対戦成績をプロ以来、負けなしの5勝0敗とした。また柳田悠岐外野手(26)は、3回に自己最多タイとなる15号ソロを放った。試合は3―2の8回途中に降雨コールドゲームとなり、チームは5連勝で両リーグ最速の40勝に到達。貯金を今季最多の16とし、2位・日本ハムとの差を3・5ゲームに広げた。

 エースの風格さえ漂った。先発の武田が6回4安打2失点(自責1)で、スタンリッジに並ぶチームトップタイの6勝目。自身4連勝で大事なカード初戦を飾った。

 ただ、試合後の武田からは反省の言葉ばかりが並んだ。「ホームランの次の回に失点したのは申し訳ないです。細かく慎重になりすぎました」。1―0の2回には中村にソロ本塁打を浴びた。柳田の本塁打で2―1と勝ち越した直後の4回は、1死後に浅村、中村に連続四球。メヒアを左飛に仕留め2死までこぎつけたが、捕手・高谷の打撃妨害で満塁。さらにセラテリの2球目に暴投し、再び同点に追いつかれた。「(失点の)2点ともミス絡みでしたからね」と暴投に加え、中村の本塁打も自らのミスと位置づけた。

 それでも、課題の一つだった秋山との対戦は3打数無安打に抑え、首位打者を争っているチームメートの柳田を援護。「インコースの攻め方を工夫しました」。具体的な攻略方法は“企業秘密”のベールに隠したが、打率3割7分台をキープする相手のキーマンに、嫌なイメージを植え付けたことは間違いない。

 これでプロ入り以来、いまだ西武戦は無敗。「覚えてない。マジですか?」と驚いていたが、これで12年8月4日(ヤフードーム)に西武戦初勝利を挙げて以来、対戦成績は5勝0敗となった。後半戦を考えると、“レオキラー”ぶりは何とも頼もしい。

 工藤監督は「良かったと思うよ。多少ばらついたところはあったが、中村にホームランを打たれてから緩急を使って投げていた」と合格点を与えた。降板後には「投げ終わってからでないと言えないこともある。一塁側に体が流れるとボールにブレが出る」と今後の登板に向けてアドバイスも忘れなかった。

 プロ4年目で大器がついに覚醒。昨季までは才能に体がついていかず、シーズンを通して活躍することができなかったが今季は開幕から一軍で結果を残している。チームも今季2度目の5連勝で貯金は今季最多の16。2位・日本ハムとの差を3・5ゲームに広げた。若きエースの出現で、首位争いから一歩抜け出す気配も漂ってきた。

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