ロッテ落合コーチ発案 試合感覚養うインターバル投球

[ 2015年2月13日 08:51 ]

12球を投げ終えた矢地はイスに座り3分間の休憩

 ロッテの石垣島キャンプのブルペンは、名付けて「バーチャルブルペン」だ。投手陣は12球を投げ終えると、後ろに置かれたパイプ椅子へと向かい、タイマーを「3分」にセットする。

 椅子に座ったり、ストレッチをしたり、隣接する室内練習場で水分補給する選手もいた。休憩を終えると、キャッチボール5球を挟んで再び投球開始。この日は、救援陣に「12球→3分休憩を3セット」が義務付けられていた。

 「インターバル投球」という練習法で実戦のイニング間を想定した投球練習。発案者の落合1軍投手コーチは「肩を一度休めて投げることで、試合と同じ感覚を養うことが目的」と説明する。第3クールの初日の11日には先発投手陣が「15球→3分休憩」を4セットこなした。昨季の新人王の石川は「肩を休めるので、60球を投げ続けるより休憩を挟んだ方が体力的にきつい」と想像以上の疲労感に驚いたという。中継ぎの松永は「シーズンのイニングまたぎを想定して投げた」と話した。

 「自己満足の投球練習は意味がない。目的意識を持つことが大事」と落合コーチ。量より質。球数ではなく内容が投手を成長させる。

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