達人マートンから極意!ゴメス 2年目包囲網突破は右打ち

[ 2015年2月13日 09:00 ]

マートン(左)の前で右方向に強烈な打球を放つゴメス

 優良助っ人が更なる進化を遂げた。来日1年目で打点王に輝いた阪神・ゴメスが、宜野座球場室内練習場でのフリー打撃で鮮やかな右打ちを披露。マートンばりの広角打法で、快音を連発した。

 「コースに逆らわず打つことを意識した。外のボールは逆方向。内のボールは引っ張るという風にできたらいいね」

 オマリー打撃コーチ補佐の投じたボールのコースに合わせて、右に左にライナーが伸びていく。合流5日目となったG砲が見せたのは、昨年とはひと味違う姿だった。1年目で打率・283、26本塁打、109打点と上々の成績を残したが、一方で166三振は広島・エルドレッドの169に次ぐワースト2位。追い込まれてから、外角に落ちる球にバットが空を切るシーンも目立った。日本の投手の配球も頭に入れて臨む2年目。敵軍のマークはさらに厳しくなるが、それなら自身も変身するまでだ。

 格好のお手本が身近にいる。フリー打撃後に行ったティー打撃では、先輩のマートンから直々に右打ちの手ほどきを受けた。左肩の開きを我慢する打ち方など、昨季の首位打者が自ら見本を見せての密着指導。「(マートンは)あまり関係ないよ。向こうでも外を意識して、内角に来たら引っ張るスタイルでやっているから」と話したが、揃って出遅れたことで二人だけの別メニューになったことが、思わぬ恩恵をもたらした。

 今クール中にも屋外でのフリー打撃を開始する予定。「自分が今できることをやるだけ。チームから打てと言われれば打つさ」と頼もしい。不動の4番打者のエンジンがいよいよ回り始めた。

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2015年2月13日のニュース