実は虎党歴57年の石田純一 隼太に「イイ加減」のススメ

[ 2015年2月13日 05:30 ]

取材で阪神キャンプを訪れた石田純一(左)

 バブル期を代表するトレンディ俳優から「イイ加減」のススメだ。俳優の石田純一(61)が12日、3月1日午前11時から放送されるテレビ大阪「2015タイガースSP レジェンドが語る優勝への道~石田純一が見た沖縄キャンプ~」の収録で宜野座を訪れ、奪冠のキーマンに伊藤隼を指名。「まじめすぎるかな。いい加減ではなく、良い加減、でやってほしいね」と背中を押した。

 「普通に考えたら福留選手、西岡選手なんでしょうけど、若手で突き抜ける人が必要。今成選手も今年28歳か…。隼太選手とかいいですね」

 バラエティーで見せるような軽い雰囲気は一切ない。東京で生まれ育ち、義理の父・東尾修氏(本紙評論家)は西武OB。それでも体には黄色い血が流れる。高校時代も白球を追い続け、聖地を夢見ただけに、目に映るタテジマに心が躍る。

 「選手の素顔や準備する姿をそばで見られるのは幸せ。戦力はセ・リーグの中でも1、2を争う。大きな補強がなかった分、若手が目の色を変えてやっているよね」

 伊藤隼もその中の1人だ。今季4年目を迎える未完の大器。「大事なのはメンタルだよね。僕の本でもプレゼントしようかな(笑い)」と期待して止まない。石田が幼き頃は、周囲は巨人ファンばかりだった。「9連覇もあったし、今でも原さんや中畑さん、吉村さんとは仲がいい」。だが、勝負となれば話は違う。「1位のものを倒す、というところに共感する」。4歳から応援し続けて57年。球団創設80周年の春に、初めてキャンプを訪れたのも何かの縁だ。

 「ゴルフも、練習は大事だけど、実際にコースを回るときは少し力を抜くぐらいがいいんだ」

 石田純一流、ユルめのエールで締めくくった“緊急記者会見”。ハヤブサが殻を破るその時を、首を長くして待っている。

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