秋吉 高津シンカーで左対策…“落ちる&逃げる”で進化を

[ 2015年2月4日 05:30 ]

投球練習をする秋吉(後方は高津コーチ)

 2年目を迎えたヤクルト・秋吉が「高津シンカー」習得に励んでいる。昨季は新人ながら61試合に登板して防御率2・28と、低迷した投手陣の中で大車輪の働き。だが、右打者の被打率・164に対し、左打者への被打率は・278と課題も浮き彫りとなった。

 これまでの持ち球は直球、スライダー、チェンジアップ。左打者封じへ「縦に落ちる球がない」と高津投手コーチに願い出て、代名詞だったシンカーの握りを伝授された。この日はブルペンで97球の投球練習を行ったが、そのうち約20球がシンカー。いずれも低めを突き、秋吉が「ショートバウンドでもいいくらいの気持ち」と説明するほど低めを徹底した。

 完全習得は簡単ではないが、チェンジアップより球速の遅い新球により投球の幅も大きく広がる。さらに左打者にとっての逃げる球であるシュートも試投中。今季の投手キャプテンにも指名された秋吉の進化は「落ちる」と「逃げる」にある。 

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