マエケン 超本気11発!「自分を助ける」“緒方流”打撃練習

[ 2015年2月4日 05:30 ]

中田の見つめる前でロングティーをし結果サク越えならずにくずれ落ちる前田

 「二刀流」は日本ハム・大谷だけの代名詞ではない。広島・前田健がロングティー打撃で56スイング中11本の柵越えを披露した。「まだまだエルドレッドにはかなわないので悔しい!」

 昨季本塁打王の同僚の名前を出して笑いを誘った右腕。場所となった東光寺球場は両翼92メートル。ピンク色のマスコットバットを手にしたエースは1回目こそ32スイングで2本にとどまったが、慣れた2回目は12スイングで3連発を含む5本、3回目も12スイングで4本。計56スイングで11本と野手顔負けの打球を左翼席に運んだ。

 ティー打撃はこれまでも行っていたが、ロングティーは今キャンプ初めて。トスを上げた畝投手コーチは「投手陣の要望もあったし、変わった練習もありかなと」。緒方監督も「練習の一環。体の使い方、腰の切れが出るからね」と、投手陣に異例のロングティーを課した意図を説明。「セの投手は打席に立つんだから、最低限の準備をしないといけない。攻撃の意識を持ってほしい。自分を助けることにもなる」と続けた。

 チームには8年ぶりに黒田が復帰。ヤンキースに在籍した3年間は、DH制のため打席にすら立っていない。攻撃意識の欠如を懸念する声を指揮官は「当然、率先してやってくれるよ」と一笑に付した上で、「黒田の方から“走っていいか”とサインを出してきたぐらい。バントの時も絶対に腰を引かなかった。彼はそういう意識も高く持っている」とかつての逸話を披露した。

 キャンプイン前日の1月31日の全体ミーティングで、指揮官から開幕投手に公開指名された前田健。3月27日のヤクルト戦(マツダ)に向け、「キャンプは長いので気分転換になる。セ・リーグは打撃も重要なので、体の切れを出していきたい」と打撃にも意欲的だった。

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