阪神 台湾154キロ豪腕獲り…13年WBC代表23歳王躍霖

[ 2015年2月4日 07:00 ]

阪神が獲得を検討している台湾の王躍霖

 伸びしろ十分の最速154キロ右腕に白羽の矢を立てた。阪神が前大リーグ・カブス傘下・王躍霖投手(オウ・ヤクリン、23)の獲得を検討していることが3日、分かった。獲得となれば、育成契約を結ぶ見込み。13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で台湾代表にも選ばれた本格派右腕。将来有望と評価し、調査を進めていく。

 今オフ、「補強なし」と言われた猛虎が、水面下で動いていた。狙いを定めてリストアップしたのは、台湾出身の快速右腕。13年のWBCに台湾代表として出場していた王躍霖だ。

 1メートル83、82キロの恵まれた体格から、最速154キロの直球を投じる本格派右腕。WBCでは、本大会第1ラウンドのオランダ戦(台中)で先発に抜てきされており、第2ラウンド進出にひと役買った。さらに同年11月8日に台湾で開かれた侍ジャパンとの親善試合でも代表に招集され、第1戦に先発。4回1/3を投げて被安打5、2失点と粘投し、5奪三振と実力の片りんを見せつけるなど、日本の打者に通用するボールは持っている。

 魅力は、それだけではない。まだ23歳と若く、伸びしろも十分に期待できる。台湾の高校卒業後に、大リーグ・カブスとマイナー契約。10年から傘下チームでプレーした。米国球界で過ごした5年間では、持てる能力を発揮することはできなかったが、米国で味わった苦い経験は、必ずや糧になるはずだ。素材は抜群。日本の「技術」を教え込めば、大化けする可能性を秘めた「ダイヤの原石」と言える。

 阪神は以前から右腕の動向に注目し、獲得調査を続けていた。ただ、球団の中では「5人目の助っ人」という位置付けではない。投打の主力であるゴメス、マートン、メッセンジャー、呉昇桓(オスンファン)の4人で外国人枠は使い切っている。決して即戦力という扱いではない。球団関係者も「第5の外国人というわけではありません」と話す。そのため、契約形態も育成枠を使用する方針。獲得が実現すれば、中長期的視野で育成し、その才能に磨きを掛けることになる。

 阪神の現有戦力は左投手の層が厚い一方、20代前半の先発右腕が不足している。そこで将来的に先発ローテーションの一角を担える素材の“先物買い”を検討。その最右翼として、今後も“原石”の調査を続けていく。

 ◆王躍霖(オウ・ヤクリン)1991年2月5日、台湾台東県出身の23歳。三信家商高卒業後、10年から大リーグ・カブス傘下でプレー。マイナーリーグ通算113試合で16勝23敗。13年WBC台湾代表。1メートル83、82キロ。右投げ右打ち。

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