松坂 50分200球投げっぱなし…大遠投&今季初、捕手座らせ

[ 2015年2月4日 05:30 ]

100メートルの遠投を行う松坂

 ソフトバンクの松坂はどこまでもキャッチボールの距離を広げていった。サブグラウンドいっぱいに広がったその距離は推定100メートルにも達した。相手していたブルペン捕手が目いっぱい投げても届かない。中継地点に球団スタッフが入って松坂に球を送るほどの大遠投だった。

 「距離のことは自分では分からないですけど。遠投の中でこれだけ投げられればというものがあるけど、思っていた最低限のところまでは来ていると思う」

 遠投から投手、捕手間の距離に戻ると、ワインドアップ、セットポジションから投球を続けた。最後には自主トレ中も行っていたなかった捕手役を座らせての投球。「7割くらいですかね。投球のバランスだけを考えて投げた」とサラリと話すが、キャッチボールも合わせると約50分、200球以上。その後には30分間のランニングも行うなど精力的に動いた。

 理由は2つある。一つは、4日のキャンプ休日を前に追い込んだ練習をすること。もう一つは第2クールからブルペンで投げる上で、しっかりとした基盤をつくること。「徐々にいい形にはなってきていると思う。第1クールの点数はつけられないですけど、自分のやりたいことは消化できたと思う」と自らに及第点をつけた。

 4日の休日を挟み、5日に体の変調や気候に問題がなければ、ブルペン投球を報道陣、そしてファンの前で初披露する。「ブルペンでの投球で課題を見つけていくことになる。打者相手の投球はその先になると思う」。第2クール中には紅白戦を含めた新天地デビューの場を首脳陣と話し合う予定だ。

 「(4日の)休日はしっかりと休みます。ひっそりとさせてください」

 球団のプロモーション撮影を忘れ、帰りのバスに乗り込もうとする場面もあったが、9年ぶりの日本球団でのキャンプの滑り出しは順調だ。

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