阪神ドラ2石崎 虎の林昌勇や!同じ右横手からの剛速球武器

[ 2015年1月11日 05:30 ]

新人自主トレで、特大ジャンプで軽快な動きをみせる石崎

 阪神のドラフト2位・石崎剛投手(24=新日鉄住金鹿島)が10日、「虎の林昌勇(イムチャンヨン)」と称された。鳴尾浜球場での新人合同自主トレを視察した山口投手コーチが、報道陣から林昌勇の名を振られると「投げ方は似ているよな。キレのあるボールを投げている」と目を細めた。

 林昌勇は08年からヤクルトで守護神を務め、右横手から最速160キロの直球を武器に日本球界で通算128セーブを記録。メジャー挑戦を経て昨季は韓国プロ野球の古巣・サムスンに復帰し31セーブを挙げた。

 もともとオーバースローだった石崎は、社会人時代に腰痛を発症し「負担のかからない位置を探して」と、腕の位置を下げた。結果、最速145キロだった球速は151キロまでアップ。「特に似ているとは言われたことはないですけど、サイドでこれだけのスピードボールを投げられるんだと思っていた」と同タイプの投手として意識はしていたという。

 即戦力として期待されているだけに平田ヘッドコーチは「社会人で2位で入って来て期待するのは当然でしょう。有力な候補」と宜野座キャンプスタートを示唆。右腕も「行きたいと思っている。期待に応えられるよう努力したい」と力を込めた。

 首脳陣は、まずは先発として競争させる方針を固めているが、中継ぎとしての魅力も十分に備える。韓国では呉昇桓(オスンファン)の兄貴分だった林昌勇をほうふつさせる若虎が「石仏」に勝利のバトンをつなぐ日がやって来るかもしれない。

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