1番は鳥谷!和田監督 日本一へ攻撃型プラン、主将も続投へ

[ 2015年1月11日 05:30 ]

(左から)岩貞、山本らの自主トレを視察し、岩崎(右)と握手する和田監督

 鳴尾浜球場の新人合同自主トレ視察に訪れた阪神の和田豊監督(52)が10日、鳥谷の残留が決まったことを受け、今季のチーム構想に言及し「1番鳥谷」の攻撃的オーダー実現の可能性を示した。

 「去年やろうとして3試合しかできなかった。現時点で決めることはないけど、そういう考えはオレの頭の中にはある」

 昨季は巨人との開幕戦から鳥谷を1番に起用したが、西岡の負傷離脱により、わずか3試合で理想型の変更を余儀なくされた。その後、鳥谷は3番に座り続け打率・313、8本塁打、73打点。四死球は92を数えた一方で盗塁は10個に終わった。昨季の・406が示すように出塁率が高いだけに、打順が変われば本来持つ脚力がさらに生かされ、超積極的な攻めが可能となるはずだ。

 「打順を固定できるに越したことはない。固定ということはチーム状況がいいと言うこと」

 一つの形が決まれば、脅かす存在が浮かび上がり、チームのさらなる活性化と底上げにつながる。そんな中でも、鳥谷だけは不動と断言できる。

 指揮官の思いを示す行動が、昨季までと同様、鳥谷のキャプテン指名という、もう一つ形となって表れた。

 「トリ(鳥谷)が落ち着いて、これでいろいろなことが前に進む。球団から残留の報告は受けたけど、話をする機会は持ててない。ただ、オレは、そのつもり」

 前日9日に発表された今季のチームスローガンでは、昨季までの「Go for the Top」に加えて「as One(=一丸となって、一体となって)」の文字が加わった。その中心が鳥谷なのは、いまさら言う必要もないだろう。

 今季は球団創設80周年の節目の年で、1年契約の和田監督にとっても勝負の年となる。05年以来となるリーグ優勝からクライマックスシリーズ制覇、そして1985年以来30年ぶりの日本一へ。背番号1とともに和田阪神が突き進む。

続きを表示

この記事のフォト

2015年1月11日のニュース