藤浪 福男に「あやかりたい」元同僚がえべっさん「二番福」

[ 2015年1月11日 05:30 ]

ファイテントークショーの抽選でプレゼントが当たった子供と握手を交わす藤浪

 阪神・藤浪晋太郎投手(20)が10日、同級生の快挙を喜ぶと同時にプロ3年目の2015年を実りあるものにすることを望んだ。この日、商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社である西宮神社(兵庫県西宮市)で「開門神事福男選び」があり、大阪桐蔭高時代のチームメートである小池裕也さん(20=関大硬式野球部所属)が「二番福」に。「あやかりたい」と、えびす顔を見せた。

 マウンド上では常にポーカーフェースを崩さない藤浪も、思わず「えびす顔」になった。話題が年始の始動場所に選んでいる母校・大阪桐蔭での自主トレに及んだ時だった。「きょう二番福を取ったヤツに(年明けに母校で)会いました。縁起がいいということですね」。今年の藤浪は、年始から「福」に恵まれていたことになる。

 「朝、LINEに(小池が)“2位を取った”と。そこは1位を取れよ、という感じですね。一緒に行っていた友人からLINE(で結果)が入っていました」

 一番福ではない二番福に軽くツッコミを入れた後、赤裸々かつユーモアたっぷりに「福男」とのやり取りを明かしていった。午前1時半。世間一般では非常識な時間に、藤浪の携帯電話に着信が入った。小池さんからだった。すわ、一大事か―。電話に飛び出た右腕の耳に入ってきたのは「先着1500人の中で1番を取ったわ」と絶好のスタート位置を得たことの報告だった。眠い目をこすりながら、その場は冷静かつ冷徹に対応しベッドへ戻った。そして朝の吉報。「すごいなというところですかね。あやかりたいと思います」と同級生の快挙に元気とパワーをもらった。

 藤浪にとって大阪桐蔭時代の「戦友」でもある小池さんは高校時代から強運の持ち主だったとも言える。3年の選抜大会では1回戦で右手首を骨折した4番打者の代役として2回戦から4番に座った。準決勝までの3試合はわずか1安打と沈黙したが、大一番の決勝・光星学院(青森・現八戸学院光星)戦で初回の先制2ランを含む3安打2打点と活躍し、初優勝に貢献した。

 そんな「福男」とは高校卒業後も幾度となく食事をともにするなど親しい仲。そして年始から母校グラウンドで再会していたのだから、何とも縁起がいい。藤浪に「福」のお裾分けがあっても不思議はない。

 「福男」は猛虎戦士にとって吉兆と言える。昨年は歳内の聖光学院時代の1学年後輩が一番福をゲット。「あやかりたい」と話していた歳内自身も、プロ初勝利を挙げることができた。ということは…。藤浪も過去2年以上の成績をあげる可能性は十分。何と言っても、今年の藤浪には「福の神」が味方に付いている。 

続きを表示

この記事のフォト

2015年1月11日のニュース