桑田氏 高校野球で持論「タイブレークより球数制限すべき」

[ 2015年1月11日 05:30 ]

質問するファンにマイクを向ける桑田氏

 元巨人の桑田真澄氏が岐阜市内で行われた「ベースボールチャリティートークライブ」に出演し、高校野球で今春の地区大会から一斉導入され、将来的には甲子園での採用が検討されているタイブレークについて「導入するくらいなら球数制限をするべき」と持論を展開した。

 タイブレークは延長戦で走者を置いた場面から攻撃を始め早期決着を図る制度。投手の消耗を防ぐことには賛成する同氏は「エースが投げているから決着がつかない。例えば80球以上投げちゃ駄目で、次の投手が出てくれば、安打が出やすいし、点が入りやすい」と話した。

 13年のセンバツでは済美のエース安楽(現楽天)が5試合で772球を投げ米国でも物議を醸すなど、球児の球数については議論を呼んできた。桑田氏もPL学園で1年夏から春夏5度の甲子園に出場し、2度優勝。5大会で26試合に出場し計2618球を投げ、肩や肘を酷使した。「僕より凄い選手はいっぱいいたけど、みんなつぶれた。若いうちは無理しちゃいけない」と警鐘を鳴らした。 

 ▽タイブレーク 野球やソフトボールで、早期決着を目的に延長戦で人為的に走者を置く特別ルール。高校野球では明治神宮大会、国体などで導入されており、延長10回以降の攻撃を1死満塁から開始する。社会人の都市対抗大会では2003年から実施。国際大会では08年北京五輪や、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも09年の第2回大会から採用された。

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