阪神・安藤 来年6年ぶり年俸1億円狙う「50試合登板が最低目標」

[ 2014年12月18日 06:30 ]

契約更改を終え、笑顔で会見する安藤

 阪神の安藤優也投手(36)が17日、西宮市内の球団事務所で、1000万円アップの年俸8500万円で契約を更改した。来季の目標に3年連続の50試合登板、リーグ制覇、日本一奪回を掲げ、2010年以来6年ぶりとなる年俸1億円超えを狙う。(金額は推定)

 入団13年目の今季は充実のシーズンだった。貴重な中継ぎとしてチーム内で3番目に多い53試合に登板。安藤はフル回転でチームを支え、1000万円アップを勝ち取った。年俸8500万円で戦う来季。成績次第では、来オフ契約交渉で自身6年ぶりの1億円復帰が現実味を帯びてくる。

 「モチベーションとして持っておきたい。また大台に乗せられるように来年頑張りたい」

 08年に先発で自己ベストの13勝を挙げ、09年の年俸は初めて大台に乗る1億4000万円に達した。だが、以降は4年連続のダウン。この2年、中継ぎで50試合登板を続けて上昇基調に戻し、再び「億」をうかがう位置まで帰って来た。

 会見では複雑な心境も吐露した。「僕と福原さんとで、リリーフを引っ張っていきたいという思いがあった。50試合という一つの目標をクリアできたことは個人的によかった。ただ、チームとしては悔しいシーズンだった…」。05年以来のリーグ優勝は果たせず、クライマックスシリーズを勝ち抜いて臨んだ自身3度目の日本シリーズではソフトバンクに屈した。喜び以上に悔しさが残った。

 来季目標として「まずはリーグ制覇。日本一の経験がないので、そこに向かっていきたい」と語り、27日で37歳になるベテランが悲願達成へ向けて“便利屋”を買って出る覚悟も示した。「(来季起用は)どうなるかわからないけど、両方(先発と中継ぎ)いけるようにしておきたい」。今季同様、最終的にリリーフに回るとすれば「50試合が最低の目標」だ。

 シーズン後には投手陣らと韓国旅行に出かけた。現地では呉昇桓(オ・スンファン)も合流して結束を固めた。目指すところは頂点。V奪回を狙う猛虎にとって必要不可欠な背番号16が、新たな意欲とともにプロ14年目のシーズンへと向かう。

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2014年12月18日のニュース