福留 来年の漢字は「奪」 リーグ優勝&史上最年長38歳首位打者獲り

[ 2014年12月12日 08:30 ]

ラジオ番組に出演し、来季の目標を「奪」と決めた福留(左)。右は福本氏、(左後方から)井之上チャル、武田和歌子

 阪神・福留孝介外野手(37)が11日、ABCラジオ「武田和歌子のぴたっと。」に生出演し、来季、首位打者を狙うことを明言した。達成すればプロ野球史上最年長となる38歳シーズンでの勲章だ。

 「(今季首位打者の)マートンと切磋琢磨(せっさたくま)しながら頑張っていく。(過去2度獲ったが)阪神に来てからは獲れていないので」

 紛れもなく本気だ。中日時代の02、06年に首位打者を獲得しているスラッガーが、もう一度頂点を目指す。ラジオパーソナリティーに「来年の漢字を」と促され、したためた「奪」の文字。「リーグ優勝を巨人から奪いたい。外野の定位置も、僕も含めてまた競争。自分のポジションを奪いたい」。そして続けた「タイトルも奪いたいね」。

 ここまではっきりと語るのは、秋口につかんだ打撃の感触に確かな自信を持てているからだ。

 9月の月間打率は・343、4本塁打。広島、巨人と戦ったクライマックスシリーズでも全6試合で安打を放っている。「頭と体が一致して動き出したかな」。春先からこの数字を続けられれば、堂々とリーディングヒッターの争いに割って入ることができる。

 「(これまでの最年長が36歳?)年齢だけなら、今年や去年のオレが獲っててもおかしくなかったということ」

 79年ミヤーン(大洋)89年クロマティ(巨人)08年リック(楽天)が36歳で獲得している。衰えるのはまだ早い。復活を遂げた福留には「史上最年長」の肩書がよく似合うはずだ。

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2014年12月12日のニュース