マー君 次回は敵地で先発 宝刀スプリット「もっと鋭くしないと」

[ 2014年3月3日 06:40 ]

<ヤンキース・フィリーズ>初登板で2回を投げ、3奪三振の無失点と好投した田中

オープン戦 ヤンキース4―0フィリーズ

(3月1日 タンパ)
 【ヤンキース・田中 オープン戦初登板】圧巻は6回だ。先頭リビアを宝刀スプリットで空振り三振を奪った。

 昨季27本塁打で球宴にも出場した3番ブラウンからもカットボールで空振り三振を奪い、落ち着いたマウンドさばきに「まるでもう何度もここ(メジャー)で投げているように見えた」と驚かせた。カットボールは昨季途中から投げ始めた新たな武器。同球種の使い手と言えば、ヤ軍の守護神で昨季限りで引退したリベラがいる。「あそこまでは無理ですよ」と苦笑いしつつ「もっと鋭くしないと」と、このオフに磨いてきた。

 スライダー、ツーシーム、カーブ、チェンジアップも含め7種類の全球種を操り、3三振を奪った。球種の豊富さに加え、無四球という制球力。総合力の高さが田中の凄さだ。サバシア、黒田と続いた無失点リレーを継続し、ジョー・ジラルディ監督は「速球が低めに制球され、スプリットも良かった」と絶賛した。

 田中はベンチに戻ると、イチローに肩を叩かれた。「楽しんだ?」と聞かれ、笑顔でうなずいた。松井臨時コーチにもグータッチで祝福された。圧巻のオープン戦初登板だが「あくまで調整」と位置付けた。次回登板は6日(日本時間7日)。同じフ軍相手に敵地で初先発し、早くも中4日がテストされる。

続きを表示

この記事のフォト

2014年3月3日のニュース