松井裕ホロ苦初フリー 制球苦しみ打者2人に50球

[ 2014年2月16日 05:30 ]

打撃投手をする松井裕

 フリー打撃初登板を終えた楽天・松井裕の表情はさえなかった。聖沢と牧田に全て直球で計50球を投げたが、半分近い22球がボールと制球に苦しんだ。

 「見ての通り。点数は付けられません。良かったのは打者に投げられたというところ。次はしっかりストライクを投げることを意識したい」

 投球前、自身の左側と前方にある防球ネットの位置を修正したが「やりにくさは多少あった」という。ブルペンとマウンドの傾斜の違いにも対応できず、初めてプロの打者に対する力みも重なって何度も高く浮いた。

 それでも周囲の評価は変わらない。得意のスライダーを披露しなかったこともあり、星野監督は「いい球と悪い球が極端だけど、変化球を交えれば良くなる。あれだけ腕が振れていればいい」。柵越え3本を放った牧田も「直球だけだし簡単に打ち損じるわけにはいかない。でも、球が大きく見えたし威力があった」とうなった。

 課題も多いが魅力はそれを上回る。プロ初登板初先発が予定される23日の巨人戦(沖縄セルラー)に向け、確実にステップアップした。

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2014年2月16日のニュース