内海 原監督に開幕“直談判”88球投げ込み 左すねの不安一掃

[ 2014年2月16日 09:05 ]

左足の負傷の影響を感じさせず、ブルペンで投げ込む内海

 88球のメッセージだった。左すねを負傷していた巨人・内海が原監督が見守る前で88球の投球練習。指揮官の背番号と同じ投球数で、不安を一掃すると同時に開幕投手を強烈にアピールした。

 「(一致したのは)奇跡ですね」。沖縄2次キャンプ初日。左腕は余裕たっぷりだ。

 大竹、菅野を見ていた指揮官が、吸い寄せられるように64球目から右打席に立った。ラスト15球は正捕手の阿部が受けた。開幕バッテリーを想像させる組み合わせ。熱の入った内海も球種だけでなく、1球ごとにコースを指定。「ラスト行きます!」と内角低めに直球を投げたが、納得がいかない。「もう1球いきます」。ズバッと決まり88球になった。

 13日のシート打撃でドラフト1位・小林(日本生命)の打球を左すねに受け、裂傷。宮崎市内の病院で患部を縫合した。ユニホームには血がにじんでいたが「大丈夫」と軽傷を強調していた。そのわずか2日後の投げ込みで証明。今キャンプでは初めて打席で内海の球を体感した原監督にも「全く心配ない。(負傷を)僕らには感じさせなかった。順調にきている」と言わしめた。

 杉内、菅野と争う開幕マウンド。大本命の内海は、近づく実戦登板に「全然痛くなかった。(実戦登板も)いけるんじゃないですか」と自らゴーサイン。川口投手総合コーチも「問題ない。(実戦も)いけるでしょう」と同調した。背中の張りを訴えていた菅野は負傷後3度目のブルペン入りし、近日中にフリー打撃に登板予定。腰に軽い違和感を訴えていた杉内は、近日中にブルペン投球を再開する予定で、調整の日程では内海が一歩リードした。

 激しく争う開幕投手の座。意欲は88球に込めた。「超緊張しました」と振り返ったが4度目の大役に向けて、視界は良好だ。

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2014年2月16日のニュース