虎党びっくり!新助っ人ゴメスは規格外の飛距離 逆方向にもグ~ン

[ 2014年2月16日 08:15 ]

ゴメスは守備練習する新井(左)の前で強烈な打球を放つ

 この助っ人は、一体どこまで飛ばせば気が済むのか。フリー打撃を解禁して2日目。阪神の新外国人・ゴメス(ナショナルズ)が見せる破壊力に、宜野座球場へ詰めかけた虎党も驚いた。

 「調子が良い時はライトにも打球が飛ぶ。自分のアプローチの仕方というか、センターラインへ飛ぶように心がけていたんだ」

 名刺代わりの一発は、早くも2スイング目に飛び出した。122メートル先の中堅フェンスを軽々と越えてバックスクリーン右へと着弾。その軌道は、練習後に本人が発した余裕のコメントを十分に、裏付けるものだった。

 前日は42スイングで柵越えを7本放ったものの、逆方向へはわずかに1本。その反省を即座に生かすあたりが、また頼もしい。

 もちろん、希代の“アーチスト”が魅せるエンターテインメントは、これだけでは終わらない。12スイング目に左翼芝生席へ推定130メートル弾を放り込むと、圧巻は28スイング目だった。

 快音とともに放たれた高い弾道は、なかなか落下してこない。重力にあらがうように距離を稼ぎながら左中間最深部にある、高さ10メートルは超える樹木の頂上部を直撃した。

 本拠地・甲子園でも楽勝の特大アーチは、優に140メートルを超えた。

 「まだまだ、こんなものではすまないよ」とは球団関係者。来日が遅れたことによる調整不足であることを考慮すれば、どれほどのアーチを描くのか想像もつかない。

 「興奮している部分はあるけど、しっかり準備していきたいね」

 宜野座ドーム内でのメニュー終了後には、再び球場へ戻り紅白戦を観戦した。そんな勤勉さも、日本球界への適応を早めるに違いない。このまま調整が順調に進めば、早ければ19日の楽天戦(宜野座)で実戦デビューの可能性もある。今季、和田阪神の浮沈のカギを握る4番候補。試合でどれだけのパワーを見せてくれるのか。楽しみは膨らむばかりだ。

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2014年2月16日のニュース