【キャンプお部屋拝見】栗山監督 眼下に見える球場から「安心感」

[ 2014年2月11日 07:30 ]

キャンプ宿舎での栗山監督

 約1カ月間を過ごすキャンプ地のチーム宿舎。朝から夕方まで続く長い練習を終え、自分だけの空間となる部屋にはそれぞれのこだわりがある。今回は日本ハムの宿舎となっている沖縄・名護のホテルゆがふいんおきなわで、栗山英樹監督(52)の部屋に潜入した。

 窓を開けると左下にグラウンドが見える。右下には室内練習場。名護キャンプでの栗山監督の一日は、まず「安心感」から始まるという。

 「起きると必ず窓を開けてグラウンドの状態を確認して、ユニホームに着替えながらみんなの動きを見ている。やっぱり安心感があるよね」

 ツインルームには2つのベッドとともにソファとデスク。「広すぎないし、ちょうど使いやすい広さ」。約1カ月を過ごす名護キャンプのチーム宿舎の監督部屋。バルコニー側の窓はいつも開けている。打撃投手ら裏方たちが早くから準備を始め、若い選手もアップをする。早出で室内練習場へ向かう選手もいる。その全ての動きを直接目にすることで「安心感」が生まれる。常にチーム全体を把握してきた栗山監督にとって、なくてはならない窓なのだ。

 そんな監督部屋に就任3年目の今年は、法話のCD付き解説本を10冊持ち込んだ。きっかけは昨年12月、大社啓二オーナー代行に誘われて訪れた東大寺だった。大仏の裏側を見て、僧侶の話を聞いた。チームは一昨年のリーグVから昨年は最下位に転落。「負けていろんなことを勉強するため何を感じられるか」。持ち込んだ解説本は監督就任前に購入したもので、CDの法話はパソコンに落とし、部屋に戻ると聞いている。野球に没頭する春季キャンプ。監督部屋は監督にとって必要不可欠な空間だ。

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2014年2月11日のニュース