1番アンダーソン、2番片岡 長嶋さんの前で巨人新オーダーをテストへ

[ 2014年2月11日 05:30 ]

巨人の片岡

 巨人が「御前試合」で新1、2番をテストする。宮崎キャンプは11日、今季最初の実戦となる紅白戦(サンマリン宮崎)が行われる。レスリー・アンダーソン外野手(31)と西武からFA移籍した片岡治大内野手(30)の新戦力が、1、2番コンビを結成。長嶋茂雄終身名誉監督(77)もキャンプ地を訪問する中で、2014年オーダーの新たなオプションがベールを脱ぐ。

 今季初実戦で原監督が注目すべきオーダーを組む。新戦力のアンダーソンを1番に配置。クリーンアップへのつなぎ役には、西武時代から2番打者としての経験が豊富な片岡を入れる。新たな構想の一端が見える。

 「これからは打たせまい、(一方は)打つぞという中でやる。この辺りをしっかりと見ていきたい」

 そう話した原監督が「非常に対応能力がある選手とみている」と期待しているのが、球団初のキューバ人選手、アンダーソンだ。1打席でも多く立たせたいというだけでなく、1番打者の適性をテストする狙いもある。

 左打ちのアンダーソンは昨季、レイズ傘下の3Aダーラムで494打席に立ち、三振はわずか58。打率・292ながら、出塁率は・372を記録した。これは昨季、主に1番を担った長野の出塁率・336を上回る。俊足ではないが、ミート力には定評がある。1番打者の出塁率が上がれば、得点力アップに直結する。2番には器用で足も使える片岡を置き、2人のコンビネーションを実戦でチェックする。

 アンダーソン、片岡は共に第2クール最終日となった9日には特打を行った。「自分のタイミングで打つ形を増やしていきたい」とアンダーソンが話せば、片岡も「しっかり球を叩くこと。腰を入れて強く振る」と実戦への準備は万端だ。

 相手チームの1、2番は、昨季最も多い32試合でコンビを組んだ長野、松本哲の生え抜き組が務める。競争心をあおる狙いもある。「固定概念というものを全く持たず、全員一人一人をフラットな形から見て、チームをつくり上げたい」と話す原監督は、3月中旬までは開幕オーダーを固めない意向だ。無数の組み合わせをテストする中で、新戦力の1、2番コンビがはまれば、日本一奪回への視界も広がる。

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