オリ谷 泡盛に浮かぶ仰木氏の思い出「いつも怒られていた」

[ 2014年2月11日 05:30 ]

故仰木監督の古酒に日本一と2000安打を誓った谷

 8年ぶりに古巣復帰したオリックスの谷がキャンプ休日の10日、沖縄・宮古島市の酒造メーカー「多良川」の泡盛貯蔵庫を訪れ、恩師に18年ぶりの日本一と2000安打達成を誓った。

 貯蔵庫には、オリックス入団当時の監督だった故仰木彬氏が残した泡盛があり、谷も試飲。「おいしいお酒ですね。2000本を達成したときは、ぜひまたここに来て泡盛を飲みたい」と笑顔で誓った。

 仰木氏との思い出は意外にもホロ苦い。97年入団の谷は「いつも怒られていた。新人でしたし、野球を教えてもらった」と明かす。96年の日本一はイチロー、田口壮を擁する鉄壁の外野陣で「守備面の動きや走塁をよく言われました。(負け試合では)だから、勝てないんだ!と。勝つためには、大事なことです」と、基本プレーである守備走塁を徹底された。

 その教えが「今の谷佳知」を支えている。師から送られた言葉「継続」を心に刻み、プロ18年目のシーズンを迎える。2000安打まであと79本。金字塔達成はもとより、泡盛のかめにかける木札には「日本一」と記した。「近年優勝から遠ざかっているので、なんとか期待に応えたい」。巨人では07年からの3連覇など、5度のリーグ優勝に貢献した経験をオリックスに還元するつもりだ。

 前日9日に41歳になり「誕生日は来てほしくない年になりましたが、子どもからおめでとうと電話があったので、もう少し頑張ろうかなと思いました」と照れ笑い。現在はB組(2軍)だが、3月4日のDeNA戦(京セラドーム)から1軍合流が決まっており、愛息の声援をパワーに変える。そして恩師に日本一と2000安打を見せて、来春は再び酒蔵で乾杯する。

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