バレ 捕手・谷繁に読み勝ち53号「ヒサシブリ。キモチイイ」

[ 2013年9月9日 06:00 ]

<中・ヤ>6回、バレンティンは左越え53号ソロを放ちガッツポーズ

セ・リーグ ヤクルト5-1中日

(9月8日 ナゴヤD)
 長い、長いトンネルを抜け出した。9月初、そして28打席ぶりの一発はきれいな放物線を描いて左翼席で弾んだ。プロ野球記録まであと2本に迫る53号。「ヒサシブリ。キモチイイ」。ヤクルトのバレンティンは忘れかけていた感触を確かめるようにゆっくりとダイヤモンドを一周した。

 1―0の6回。山井が投じた外寄りのスライダーを長い腕で引っ張り込んだ。「直球を見せ球にしてスライダー、フォークで勝負してきていた。スライダーを続けてくると思った」。ベテラン谷繁のリードを完全に読み切り、2球続いたスライダーを狙い打った。

 伏線は4回の第2打席だった。1死二塁からフォークを左前に先制適時打。「スイングが大きくなっていた。基本に返ってコンパクトにスイングしようと思った」。普段は打撃練習が終わるとすぐにベンチに引き揚げるが、名古屋入り後はケージ裏で素振りしてスイングの軌道を確認。そして久しぶりに真芯で捉えた打席のイメージをそのまま次の打席につなげ、8月22日の巨人戦(神宮)以来、13試合ぶりの猛打賞もマークした。

 チームが本拠を置く東京が、20年五輪の開催地に決定し「20年まで日本でプレーできていたらいいね」と喜んだ。10日の広島戦からは、今季32本塁打の神宮で6連戦だ。「その瞬間を神宮のファンのみんなと分かち合いたい」。不振から抜け出したバレンティンが一気に重い扉をこじ開ける。

 ≪64本塁打ペース≫バレンティン(ヤ)が53号ソロ。シーズン53本塁打以上は史上5人目で、63年野村(南海)、85年落合(ロ)の各52本を抜く歴代単独5位に浮上した。チーム120試合目での53号は01年ローズ(近)、02年カブレラ(西)の各125試合を5試合更新する最速記録。現在のペースならシーズン64本塁打まで届く計算。

続きを表示

「名将かく語りき〜歴史を彩った勝負師たち〜」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2013年9月9日のニュース