アブレイユ8年ぶりDH40発なるか 中田と上位独占

[ 2013年6月11日 08:43 ]

本塁打王争いのトップに立つアブレイユ

 日本ハムの新外国人ミチェル・アブレイユ外野手(34)が17本塁打を放ち、パの本塁打王争いのトップに立っている。今季はここまで指名打者(DH)として14本塁打をマーク。久々の大物DHがどこまで本数を伸ばすか。

 アブレイユはキューバ出身。過去に同国出身の本塁打王は90~92年のデストラーデ(西)しかいない。今季アブレイユが手にすれば2人目になる。ここまで54試合に出場し、37試合が指名打者。本塁打17本中、14本がDHで放ったものだ。

 パは75年からDH制を採用。今季で39年目を迎えており、日本ハムのDH通算本塁打は球団別最多の989本だ。史上初の1000本まであと11本に迫っている。アブレイユがDHで現在のペースを維持すれば8月にも大台到達となるだろう。

 DHのシーズン最多本塁打は80年マニエル(近鉄)の48本。40本以上は延べ9人いるが、80年代7人、90年代、00年代各1人と長距離砲のDHはめっきり減っている。実際、過去3年間のDH最多本塁打は10年山崎(楽)19本、11年フェルナンデス(西)12本、12年ペーニャ(ソ)18本と20本にも届かない。40本以上だと05年松中(ソ=40本)が最後で、アブレイユが乗せれば8年ぶりになる。

 今季の日本ハムは中田もリーグ2位タイの13本塁打と健闘。パで同一球団の選手が本塁打1、2位は05年ソフトバンク(松中46本、ズレータ43本)まで8組ある。ただし日本ハムでは1リーグ時代の46年(当時セネタース)に大下弘20本、飯島滋弥12本で記録した1度だけ。AN砲が伝説のコンビ以来の上位独占となるか注目だ。

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2013年6月11日のニュース