阿部、強制休養も 9日楽天戦で背中痛め途中交代

[ 2013年6月11日 06:00 ]

背中の張りを訴え9日の試合で途中交代した阿部

 9日の楽天戦(東京ドーム)で背中を痛めて途中交代した巨人・阿部慎之助捕手(34)に10日、首脳陣から休養を強制される可能性が出てきた。ジャイアンツ球場を訪れた秦バッテリーコーチは「長い目で見れば、勝負は9月、10月。今は無理をする時ではない。プレーに影響するなら、若い元気な人を使った方がいい」と明かした。

 阿部は8回に高めの投球を捕球した際、背中に違和感を訴え、その裏の打席で代打を送られた。5月ごろから慢性的な左脇腹痛を抱え、秦コーチも「脇腹を痛めたと言っている」と語っている。脇腹は打撃、守備両面に影響を及ぼし、回復に時間を要する箇所だ。

 満身創痍(そうい)の状態。それは昨年から続いており、11月の日本シリーズでは右膝裏を負傷し、注射を打ちながら強行出場。侍ジャパンの主将として臨んだ今年3月のWBC直前にも、右膝裏を痛めた。レギュラーシーズンに入っても、5月12日のDeNA戦(新潟)で右足首を負傷。今月7日の全体練習では、原監督から強制休養を命じられていた。

 阿部は9日の試合後に「大丈夫。(練習は)やるよ」と話しており、きょう11日の全体練習に参加する予定。あす12日オリックス戦(京セラドーム)の出場は回復状況を見て決まる。4番で正捕手を務める主将の体調管理は、チームにとって死活問題。シーズン終盤を見据えれば、無理をする時ではない。だが阪神に首位を奪われた現状もあり、原巨人に暗雲が立ち込めた。

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2013年6月11日のニュース