「飛距離が全然違う」開幕直後から言われていた統一球の変化

[ 2013年6月11日 22:00 ]

2011年シーズンから導入された統一球(日本野球機構提供)
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 日本野球機構(NPB)は11日、飛距離を抑えることなどを目的に2011年から導入していた統一球を今季から変更していたことを認めた。

 今季は開幕からこれまでの2年間に比べて本塁打が量産。日本野球機構(NPB)、ボールを供給するミズノ社ともに否定していたが、選手、首脳陣らの間では飛ぶボールに変わったのではないかとの声も上がっていた。

 6月11日現在での本塁打数は昨年の302本に対し、今季は512本。1試合平均も0・91から1.50本に激増している。

 また、5月18日には、統一球導入後では6試合で22本塁打が飛び出したり、場外弾も頻発。6月5日には日本ハムの陽岱鋼が、統一球導入後初の東京ドーム看板直撃弾を放つなど、飛距離も伸びている。

 実際、開幕直後に選手らは「キャッチャーをしていても、ライナー性の当たりが伸びるようになったし、逆方向の打球が伸びている」(楽天・嶋)、「飛距離が全然違う。100%変わっている」(ソフトバンク・細川)、ヤクルトでノッカー役を務める飯田外野守備走塁コーチも「5メートルから10メートルは飛距離が違うんじゃないか」と話していた。

 仙台市で11日に行われた日本プロ野球選手会との事務折衝で、NPBに統一球の検証と説明を求め、ようやく、経緯が明らかにされた。

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2013年6月11日のニュース