黄金ルーキー菅野 初陣は開幕第2戦30日広島戦

[ 2013年3月21日 06:00 ]

外野でアップをする菅野

 巨人のドラフト1位・菅野智之投手(23=東海大)の公式戦デビューが開幕2戦目となる30日の広島戦(東京ドーム)になることが20日、分かった。初の開幕投手を担うことが確実な20歳の宮国に続き、将来のエース候補である若き右腕2人が先陣を切る。

 菅野はこの日、登板3日前に行っている約60メートルのダッシュやキャッチボールなどで調整。次回は23日の楽天とのオープン戦(同)に登板するとみられ、その後はシーズンを想定し、中6日で30日の広島戦に向かう。

 オープン戦は3試合に登板し1勝0敗、防御率2・77。浪人生活を送った昨年は対外試合に登板できず、試合勘を不安視する声もあったが、落ちついた投球とマウンドさばきで、1試合ごとに信頼を勝ち得てきた。デビュー戦の相手となる広島には、14日のオープン戦(マツダ)に先発し、6回2安打無失点8奪三振。「あらためて直球の重要性、直球あっての変化球と再認識できました」と自信を深めていた。

 当初、2戦目は昨季12勝のホールトン、菅野は3戦目となる31日が有力だったが、首脳陣は即戦力右腕の状態の良さから2戦目への抜てきを決めたもよう。また、この日の西武戦でボウカーが本塁打を放ち、マシソンとアコスタの中継ぎコンビもともに1回無失点に抑えるなど、外国人選手が好調を維持。ホールトンを次カードとなる4月2日からのDeNA3連戦(横浜)に回せば、外国人枠を最大限に利用することも可能となる。3戦目はコンディション次第だが、昨季の開幕投手、内海の起用が濃厚だ。

 内海、杉内、沢村の先発トリオがWBCに出場したことで、巡ってきた開幕カードでのデビュー。1年間のブランクを乗り越え、着実にステップを踏んできた菅野が、2年連続日本一を目指すチームに弾みをつける。

 ≪巨人の新人では最速先発≫65年のドラフト制以降、巨人の新人投手で先発でのプロ初登板が最も早かったのは99年上原、03年木佐貫、11年沢村の開幕3戦目(沢村は2カード目)。菅野が2戦目に先発すれば、同制度後では球団最速になる。それ以前では59年伊藤、62年城之内が新人で開幕投手を務めている。

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2013年3月21日のニュース