稲葉 右翼起用も「100%ないとは言い切れない」栗山監督「ウチでは禁じ手」

[ 2013年2月22日 07:04 ]

外野の守備練習を行う稲葉

侍ジャパン宮崎合宿打ち上げ

(2月21日)
 国際大会は何が起こるか分からない。シートノックを終えた稲葉(日本ハム)が一塁ミットをグラブに持ち替えて外野へ走った。

 「“外野を少しやっておいてくれ”と言われたので。たぶん、本当にどうしてものときしかないと思う。でも、100%ないとは言い切れないので」。

 内外野に分かれてのノック。他の外野手と中堅付近に集まってフライを追った。最終メンバーは外野が2人減って5人に。右翼が本職なのは糸井だけだ。有事に備えるのは、08年の北京五輪と09年のWBCを経験したチーム最年長の40歳には当然のこと。北京五輪では右翼手だった。

 外野用グラブは昨年唯一、右翼を守った日本シリーズ第2戦で使ったもの。「何があるか分からないから持ってきた」という。昨年のシリーズでは中田が死球で途中交代して右翼へ。同様の事態が起こらないとも限らない。緒方外野守備走塁コーチは「稲葉ライトのケースもあり得る。いろいろ想定しておかないといけない」と言った。

 できる準備はやり尽くす。外野練習で宮崎合宿を締めた稲葉に「侍の覚悟」がにじみ出た。

 ▼日本ハム・栗山監督(稲葉の外野守備練習について)ウチでは禁じ手だけど、代表チームの状況にもよるから仕方ないね。

続きを表示

2013年2月22日のニュース