沢村 圧巻148キロ!助っ人ねじ伏せ、浩二監督代表当確示唆

[ 2013年2月10日 06:00 ]

フリー打撃に初めて登板した巨人・沢村

 巨人・沢村拓一投手(24)の侍ジャパン代表入りが9日、確実となった。宮崎キャンプでフリー打撃に初登板。打者2人を相手に計40球を投げ、すべて直球で7個の見逃しストライクを奪う順調な仕上がりを示した。視察に訪れた侍ジャパンの山本浩二監督(66)は、早くも沢村の代表当確を示唆した。

 打者の手元で浮き上がるように伸びる。沢村の剛速球に、両外国人のバットがピクリとも動かない。ボウカーに21球、ロペスに19球。わずか40球で見逃しを実に7個も奪った。球威と制球力が増した証だった。

 「ストライク先行でバランス良く投げられたらと思っていた。11日(の紅白戦)に向けて投げられて良かったです」

 ボウカーからは5個の見逃しを奪い、3球目にはバットをへし折り遊ゴロに斬った。外野への打球も2本のみ。力勝負でねじ伏せた。ロペスと合わせて許した安打性の当たりはわずか4本。球団のスピードガンではこの時期としては異例の148キロをマークした。それでも沢村は「まだ実戦に入ってみないと分からない」と浮かれることなく、淡々と振り返った。

 今季からセットポジションの際、グラブの静止位置をベルト付近から頭まで上げ、お尻を一塁方向に突き出すような体勢に変えた。新フォームの感触については「普段通りです」と多くを語らなかったが、川口投手コーチは体重移動がしやすい利点を挙げ「コントロールをつけやすくなる」と意図を説明する。この日も左打者のボウカーに何度も内角を突いた。味方相手の練習でも遠慮せずに内をえぐれたのは、フォームの余分な動きを排したことでブレがなくなり、制球力が安定したことによる自信の表れだ。

 投球後には内海、山口とともに視察に訪れた侍ジャパンの山本監督にあいさつ。「15日から、しっかり自分の調整をしてくれ」と言われたという。原監督と並んでネット裏から視察した指揮官は「(他の)メンバーを見渡しても十分、入ってくるだけのものを持っている」と沢村の代表入りに早くも当確ランプをともした。

 代表では先発はもちろん、中継ぎとしても期待されている。「日にちもあるし、やるべきことをしっかりやりたい」。沢村は世界の大舞台での戦いに、しっかりと照準を定めた。

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2013年2月10日のニュース