ジョーンズ3安打&マギー特大3ラン 星野監督「ワクワク感が違う」

[ 2013年2月10日 06:00 ]

初回1死一、三塁から楽天・ジョーンズは左前タイムリーを放つ

楽天紅白戦 紅組8―4白組

(2月9日 久米島)
 楽天は9日、沖縄・久米島キャンプで初の紅白戦を行いアンドリュー・ジョーンズ外野手(35)が3安打2打点、ケーシー・マギー内野手(30)も初回に特大の3ランを放つなどヤンキースから加入の2選手がそろって結果を残した。

 試合後の星野監督の表情が、収穫の大きさを物語っていた。初の紅白戦で大暴れしたジョーンズとマギーを「最初の試合としては申し分ない」と高く評価。続けて両者が加わる今年の打線について「去年と比べるとワクワク感が違うよな」と目を細めた。

 初回に両助っ人が入った紅組打線が爆発した。まずは1死一、三塁から「来日初打席」となったジョーンズがいきなり左前に先制適時打。その後もマギーが中越えに3ランを放つなど6連打で一挙5点を奪った。ジョーンズは2回も左前適時打、4回には則本から左翼線二塁打を放った。3打席でわずか3スイングしかしていないにもかかわらず、3安打をマークした助っ人は「狙っているコースと球種をしっかりと待ち、それを打つことができた」と胸を張った。

 メジャー通算434本塁打の実績とカリスマ性も抜群。今キャンプでは首脳陣から調整を任されているが、コンディションと相談しながらできる限りのメニューを消化している。本人と会う前は星野監督でさえ「スーパースターだから日本になじんでくれるかどうか…」と心配していたが、練習では球拾いやグラウンド整備も率先して行い、チーム宿舎ではすし、そばなど日本食も好んで食べている。新天地での生活や環境についても「チームメートやスタッフも気をつかってくれる。とても居心地がいい」と笑顔で語った。

 一方のマギーは志願して居残り特打や特守も行うなど、メジャー通算61本塁打の実績を持ちながら「何でも挑戦しようと思って日本にやってきた」と目を輝かせる。チームは昨季、12球団最少の52本塁打と大砲不在に泣いたが、2人合わせてメジャー通算495本塁打の「MJ砲」が加入。今季は期待していい。

 ≪統一球導入後は2桁本塁打達成者なし≫楽天の外国人打者では、05年の球団創設後しばらくは06年28本塁打のフェルナンデスや、08年首位打者のリックらが活躍。だが近年は成績が落ちており、統一球導入後のここ2年は2桁本塁打達成者が不在。昨季はフェルナンデスが129試合に出場しながらわずか3本塁打、シーズン途中に獲得したハーパーも期待外れに終わった。

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