井端 吉見と豪華対決 濃密45球、安打性は14本

[ 2013年2月10日 06:00 ]

フリー打撃で井端相手に投げ込む中日・吉見

 エースの気持ちは受け取った。侍ジャパン候補の中日・井端弘和内野手(37)が9日、ランチタイムに吉見を相手に1対1の特別フリー打撃を行った。15日からの代表候補合宿を前に、同じく候補に選ばれながら辞退という苦渋の決断をした右腕との豪華対決で仕上がりを確かめた。

 「最後の仕上げじゃないけど、宮崎に行く前にああいう投手を打って自信をつけたかった。いい練習になりました」

 北谷球場を2人で独占し、濃密な45球。球界屈指の技術を持つ者同士の対決は、フリー打撃とはいえハイレベルだった。安打性は14本あったものの「気持ち良く打たせてくれると言ったのに、外角低めばかり。甘く入ってくると打てたけど、あの制球力はさすがに毎年10勝以上する投手」と舌を巻いた。

 昨秋、骨折した右肘の不安が消えず、侍ジャパン入りを辞退した吉見だが、キャンプでの調整は順調で「井端さんから投げてくれと言われた。WBCに行かれるので、餞別(せんべつ)の意味を込めて投げさせてもらった」と笑顔。井端も「吉見が1番出たかったと思う。山井、浅尾、大島と一緒に吉見の分まで頑張ってきたい」と活躍を誓った。

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2013年2月10日のニュース