糸井 “341勝投手”から34発 左太腿問題なし

[ 2013年2月10日 06:00 ]

居残り特打で、星野コーチ(右)と対戦するオリックス・糸井

 オリックスの糸井嘉男外野手(31)が“341勝投手”から34発の柵越えショーを見せた。

 この日の居残り特打に登場した打撃投手は、西本聖投手コーチ(56)と星野伸之投手コーチ(47)。それぞれ165勝と176勝という豪華な顔ぶれだったが糸井はものともせず、西本コーチから16発、星野コーチから18発を放ち、球場をわかせた。

 石嶺打撃コーチの発案で実現した夢対決で、星野コーチは「糸井は飛ばすわ。詰まったと思ったら(柵を)越えちゃうんだもん」と苦笑いした。伝家の宝刀カーブを惜しげもなく披露しながらも場外弾6発。同じく宝刀シュートで応戦した西本コーチも「気持ち良く打ってくれたからよかった」と鋭い弾道に降参するしかなかった。

 2投手と約30分間向き合った糸井は計132スイング。ファンにはたまらない往年の名投手を相手に、自然と練習にも熱が入り、打球も伸びていった。「名前負けしました」と照れ笑いを浮かべたが、「ああやって投げてくれることは、なかなかないと思うのでありがたいです」と感謝した。

 5日に左太ももの張りを訴えて練習を早退したが、もはや心配ない。「足はあと0・5%。…いや、変なこと言わんとこ。またリタイアって書かれるから」と笑いながら、不安視する周囲の声をかき消した。10日の紅白戦も予定通り出場する見込みで、T―岡田と紅白で別れて4番デビューする可能性も高まった。

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2013年2月10日のニュース