阿井ヘッドの心配 栗山監督は「何でも自分で背負い過ぎる」

[ 2013年2月5日 10:33 ]

日本ハム・中田(右)と話す阿井ヘッドコーチ
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日本ハム・阿井英二郎ヘッドコーチインタビュー(2)

 ――同じ教育者でもあった栗山監督(白鴎大教授)はどんな存在?

 栗山監督だからここに来たわけではないんです。ただ、人間として尊敬できる方。監督の一生懸命な姿を見て選手たちも同じように必死になっている。逃げたりせず、全てを自己責任で背負う。ただ、何でも自分で背負い過ぎるのは心配でもあります。

 ――日本ハムの就任要請を受けたときは?

 本当にびっくりしました。昨年の後半は、もう人生が変わった。何かに導かれるのを感じて、自分の中で大義があるんじゃないかと思いました。ただ、高校野球よりもプロが魅力的なのかと思われるのは嫌なんです。高校野球だからプロだから、というのはない。そこは生徒たちにも伝えたかった。

 ――教え子たちも応援してくれる。

 彼らにもらったエネルギーは、どんなコーチの方にもない僕の大きな力だと思ってます。その思いがあるから自然体でいられる。だから僕の本質は変えずにいきたい。すぐ答えを出そうとせずに「焦らず急げ」。そんな感じでやっていきたいですね。

 ◆阿井 英二郎(あい・えいじろう)1964年(昭39)9月29日、茨城県生まれの48歳。東農大二3年時にはエースとして甲子園に出場し2回戦敗退。82年ドラフト3位でヤクルト入団。90年ロッテにトレードで移籍し、92年に現役を引退した。その後、日大の通信教育で教員免許を取得。97年につくば秀英に赴任後、99年に野球部監督に就任。05年から川越東の監督を務める。プロでの通算成績は144試合で17勝17敗4セーブ、防御率4.79。

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