ソフト君・大嶋 大谷と“一発”勝負中!現在11―8とリード

[ 2013年2月5日 12:46 ]

休日返上で打撃練習に励んだ大嶋

 日本ハム・大嶋匠捕手(22)が、「大谷超え」を誓った。4日は沖縄・国頭村の2軍キャンプは休養日だったが、約1時間の打撃練習を敢行。キャンプ期間中のフリー打撃など本塁打の数で、二刀流ルーキーの大谷翔平投手(18=花巻東)と勝負していることを明かした。

 バットを握る手にも、自然と熱がこもった。大嶋が休日返上で室内練習場にこもり、打撃マシンと対峙(たいじ)する。「休日返上?そんな大それたことではないです」と言いながらも「実は…」と切り出す。「大谷と勝負しているんです。負けたくない」と話した。

 キャンプインの1日だった。フリー打撃の本塁打数でジュースを賭けて勝負。結果は大嶋が1本、大谷が0本で大嶋に軍配が上がった。しかし二刀流ルーキーから「キャンプ期間の合計数にしませんか?」と申し出があり、先輩の余裕を見せてルールを変更。現在、特打も数にカウントし、計11本の大嶋が8本の大谷をリードしている。もっとも、大谷は二刀流メニューのため特打には参加していない。大嶋は「大谷に特打が入ったらヤバイですからね。あいつが(強制休養指令で)休んでる間に練習をやらないと」と意気込んだ。

 もちろん理由はそれだけではない。昨春キャンプではソフトボール出身の異色ルーキーと騒がれ、2月8日の紅白戦ではチーム第1号を放ち、キャンプ中の話題を独占。しかしシーズンに入ると一変。1軍はおろか、2軍でも定位置はつかめなかった。打撃フォームもすり足やノーステップなど試行錯誤を重ねた。現在は入団当時の「大きくしっかり振る」という原点に戻り、「打撃はだいぶ良くなってきている」と手応えを口にした。

 バットを手放せば、投手と捕手の関係。部屋も同部屋で黄金ルーキーの良き理解者だ。日課は2年目の上沢を加えた3人でスポーツニュースを見ること。「“大谷がいっぱい映っている”とか盛り上がっています。きのう(3日は)大谷がブルペンに入って自分が受けたので、自分も映っていてうれしかったですけど」と笑う。大谷と切磋琢磨(せっさたくま)し、1軍のグラウンドへ。夢を膨らませながら大嶋が汗を流す。

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2013年2月5日のニュース