松坂 急展開も!メッツ&アストロズが獲得を検討

[ 2013年2月5日 06:00 ]

メッツとアストロズが興味を示している松坂大輔

 メッツとアストロズが、レッドソックスからFAとなっている松坂大輔投手(32)の獲得を検討していることが3日(日本時間4日)、分かった。ボストン・グローブ紙(電子版)が報じた。大リーグはバッテリー組のキャンプインが約1週間後に迫っており、今後数日間で急展開を見せる可能性も出てきた。

 同紙は、両軍が「松坂が(07、08年で計33勝を挙げた)最初の2年の状態を取り戻せるか見定めるため、キャンプに参加させることを検討している」とした。契約条件は触れられていないが、マイナー契約で招待選手としてキャンプに参加させる可能性もある。

 先発陣の台所事情はともに苦しい。メッツは今オフ、昨年20勝を挙げてサイ・ヤング賞を獲得したディッキーがブルージェイズに移籍。10、11年に13勝を挙げたマーカムをブルワーズから獲得したが、昨季2桁勝利はニースだけ。一方のアストロズも昨季2桁勝利はハレルのみで、ローテーションが固まっていない。

 11年6月に右肘の腱移植手術を受けた松坂は、昨季は1勝7敗、防御率8・28に終わった。だが、過去の例から術後2年目に完全復活するといったデータもある。今季は復活を印象付け、来季以降の契約につなげたい考えもある。そのため、先発の機会を与えてくれる球団を最優先としており、両軍の投手事情は松坂の思惑と一致する。

 1月16日に渡米し、現在は米国内でトレーニングを続けている松坂。「メジャーでプレーしたいと思っています」と明かし、国内復帰の退路を断って今季に懸ける意志を示している。パドレス、マリナーズもリストアップする中、決着の時が迫ってきた。

 ▽招待選手 大リーグ球団が春季キャンプで、40人のロースター(登録選手)に加えて参加させるノンロースター(登録外=マイナー契約)の選手のこと。メジャー経験の浅い若手有望株や、メジャー契約をしていないベテランがこの立場で参加することが多く、人数は1球団で30人前後に及ぶこともある。日本人投手では10年に高橋尚成がメッツのキャンプに招待選手として参加し、メジャー昇格を果たした例がある。

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2013年2月5日のニュース